そこは中華街の入り口にあるビルの六階。 「横浜アジト探偵事務所」という薄汚れた看板が道行く人の目を引く。
この街ではどんな依頼が探偵事務所に持ち込まれるのか… あなたは、ちょっとした好奇心でその事務所の扉をたたく。
待ち受けていたのは、顔に包帯を巻いていない怪しい女。 店長を名乗るその女は君の顔を見てこういった。
「君か?この横浜アジトを卒業したいって変わり者は? いいだろう、この事件を全て解き明かしたら、君を卒業生として受け入れよう」
差し出された依頼書は警察に相談できないワケありな事件。
しかし、やっかいなのは事件内容だけではなかった。共に捜査をする探偵達は全員クセ者。 フシギダネを真似る男、年齢不詳の主婦、関西弁強めの水商売の匂いがする女、そして山口。
あなたは、事件の依頼を引き受ける。 その事件の行き着く先に横浜アジトの大きな闇が隠されていることも知らずに…
これは、愛と金と欲望と謎の渦巻く中華街で、 あなた自身が横浜アジトの卒業生になるまでの物語。